伊神 依知子
ichi
岐阜県にて、ご夫婦お二人で「ichi」という屋号で制作活動をされている陶芸作家、伊神依知子さん。
木工作家だったお父様の影響もあり、幼い頃からものづくりの楽しさを身近に感じて育ちました。
陶芸の道へ進む大きなきっかけとなったのは、美術大学に通っていたいとこの存在。オープンキャンパスでろくろの土に触れたとき、「これだ」と強く感じ、陶芸の道を志すことを決意されたそうです。
現在のような絵付けの作風になった背景には、お母様の影響があります。
絵付けの器が好きだったお母様のもとで育ち、幼い頃から自然とそうした器に親しんできた依知子さん。
陶芸を学んでいた当初は、好きだからこそあえて絵付けには踏み込まなかったといいます。
しかし、自分らしい作品づくりを見つめ直す中で「好きだからこそ、とことん向き合えるのではないか」と腑に落ち、現在の作風へとたどり着きました。
器に描かれる草花のモチーフは、道端に咲く花や木の枝、木の実など、身近な自然から得たもの。スケッチをしたり眺めたりしながら、頭の中を植物のイメージで満たし、模様を組み立てていくそうです。
制作にあたっては、「普段の暮らしの中で使いやすいよう、さまざまな用途に合う大きさや形を意識しています。使ってくださる方が、ほんの少し笑顔になったり、ほっとできたり、頑張れたりする。そんな器が作れたら嬉しいです」と語ってくださいました。
「使う方それぞれの心地よい形で、日常の風景に自然と溶け込む器であってほしい。」
そんな想いが込められています。