河上 奈未
京都で作陶されている河上 奈未さん。
幼少期から裁縫などの手仕事に親しみ、京都市立芸術大学へ進学されました。
学生時代はオブジェ制作に取り組み、課題以外で器を作ることはほとんどなかったそうですが、大学卒業後、器づくりの道へ進むことを決意。独学で試行錯誤を重ねながら制作活動を続けてこられました。現在は、ものづくりグループ「風青く笑いくらす」に所属されています。
河上さんの作品の魅力は、女性らしい柔らかな佇まいと手の痕跡がしっかりと感じられること。
作品は粘土をひも状に伸ばし、一段づつ積み上げ、手で均して形を作る「紐づくり」という手びねりの一種によって作られています。
手びねりは、体力的にも難しいと思われる技法ですが、河上さんは一段一段積み上げる作業やスピード感、自由度の高い造形に魅力を感じ、ずっと手捻りで制作されています。
「日常的に使いやすく、手に馴染みやすい器」であることを大切にし、ご自身の暮らしの中で、使い心地を確かめながら制作されている作品たち。
手びねりならではやわらかな揺らぎを活かしつつも、シャープさを加えることですっきりとしたフォルムに仕上げられています。
そうして生み出された河上さんの作品は、手しごとならではの温もりが感じられる一方で、空間をさりげなく底上げしてくれるような存在感があります。
